ご挨拶
校歌祭の旗の下に 「青春かながわ校歌祭」は2006(平成18)年に第1回が開催されました。当時湘南高校翔友会会長でいらっしゃった天野武和氏の呼びかけにより、いくつかの同窓会長、学校長の皆さんが集まり、準備が進められました。進めるうちに神奈川県教育委員会が共催していただけることになりました。また、出演される県立高校を卒業された県議会議員の方々が賛同し参与会を結成され、校歌祭を応援してくださっています。
このような諸先輩方のご尽力と熱意でスタートした「青春かながわ校歌祭」は台風直撃、コロナ感染症の拡大により第14回(2019年)から3回連続中止を余儀なくされましたが17回に見事に復活し、現在を迎えています。
校歌祭は主催団体である「かながわ校歌振興会」と毎回持ち回りで準備し、切り盛りする「実行委員長校」、そして参加同窓会から選出された「当日運営組織」の3者が運営を担います。
校歌振興会事務局、実行委員長同窓会の周到な準備があり、当日運営組織が十分に機能して校歌祭は実行されます。回を重ねるたびにノウハウが蓄積され運営はスムーズになってきました。
また、参加する同窓会は運営方針、運営要領を決める「実行委員会」に参加し、示された実施要領を検討し、決定に沿って出演します。
主体性をもって参加同窓会も行動していただいています。各同窓会は参加にあたってステージをどのようにするかを企画し、練習されて出演されます。これが卒業生の世代間交流、学校との交渉、現役生との交流など、様々な活性化に役立っています。同窓会にとって「校歌祭は効果大」です。
当日はそれぞれのステージに「校風」「同窓会風」が見られ、拝見する者にとって大変興味深いものです。
たった3年間在籍しただけの「母校の校歌」のもとに多くの人が、多くの思いを持って集う「青春かながわ校歌祭」を創ってくださった先人たちに感謝し、ここまで育ててきた関係各位、幹事校、参加校すべての皆さんに感謝申し上げ、ご挨拶といたします。
残念なのは「校歌祭創始者」の天野武和氏が2024年5月に天に召されたことをお知らせしなければならないことです。氏はいつまでも情熱をもち「10周年記念誌」「青春かながわ校歌祭の旗」を先頭に立って作られました。
校歌祭のシンボルである校歌祭旗は毎回、実行委員長から次回の実行委員長に手渡されて校歌祭は幕を閉じます。
会則にありますように、この校歌祭を通じて校歌の伝承及び振興を図り、卒業生と在校生の交流に努め会員相互の親睦を深めることができることを期待いたします。